2013年8月29日木曜日

畑もの探訪003:目黒天空庭園の菜園と田んぼに目黒川周辺の原風景はあるのか、の巻

ご近所の畑の記事を書いてみようかと思って始めた、この“畑もの探訪”の企画。
第1回は港区虎ノ門の“虎森農園”第2回は練馬区の“高橋ベリーガーデン”と、どうも当初の企画趣旨とは違う記事が続いていますが、実は第3回目の今回もちょっと変わった農園の紹介です。

舞台は目黒区大橋。
首都高速道路・大橋ジャンクションです。
全体の概要は下の図(首都高速HPの図に一部加筆)ですが、2棟の超高層マンションに挟まれた楕円状の謎の構造物。
これが大橋ジャンクションです。

(出典)首都高ホームページの図に一部加筆

東京都の施工する大橋一丁目地区第二種市街地再開発事業と、首都高の実施する大橋ジャンクション整備事業が一体となって整備されました。
ちなみに、専門的な説明は避けますが、どちらかという不動産開発の色が濃い第一種再開発事業と比較して、第二種再開発事業は公共事業の色彩が強い再開発手法です。
この地区の特殊性がうかがえます。

超高層マンションと巨大なジャンクション、そして首都高の高架が一体になった風景はかなりシュールですが、このジャンクションの屋上は“目黒天空庭園”の名称のもと目黒区の公園として一般開放されています。
そしてこの庭園の一角に農園が設置された、というニュースを耳にしたため、近所に行った際にちょっと寄ってみたわけです。

ちなみに「どことどこがつながっているジャンクションなのよ?」という向きは上の図を確認してください。
地上の首都高と地下の中央環状線がつながっているわけです。

さて、散策は以下の歩道橋からスタート。



この歩道橋を渡ると2棟ある超高層マンションのうちのひとつ42階建てのクロスエアタワーの3階部分につきます。

ここが実質的なスタート。
一枚目の図の「START」がこの辺です。

歩いていくとこの通り。
綺麗に庭園として整備されています。
そして少しずつ登っていきます。

ブドウ?なども絡まっていたりしてなかなか良い雰囲気。
そして早くも到着しちゃいました、農園。
小さいですけど色々植わっています。

立て看板によれば、「目黒天空庭園栽培ガーデニングクラブ」が管理しているそうです。


奥がゴーヤで手前がナスです。
ナスはこの時期、どこの農園でも立派に生っていますね。


シソとか空芯菜とかですね。
空芯菜は中華料理で時々食べますが、あまりイメージがないですね。


トウモロコシです。
トウモロコシを見るとアワノメイガの幼虫を思い出してしまう。
ちょっとしたトラウマ...


サツマイモです。
サツマイモは何種類も植えてありました。



夏野菜の定番トマト。
正確にはミニトマトでした。


カボチャもありました。
小さいけれどしっかりできていました。



こっちはアスパラガス。
アスパラガスってこんな感じになるんだ。
この他、唐辛子なんかも植わっていました。
この辺で農園は終了。
小さいながらもデザインにも気を配り、工夫していると感じました。
さて、引き続き、庭園を上に登っていきます。



ところで楕円の中心部はどうなっているかというと...

1階レベルでサッカー(フットサル?)コートと水遊び池が設置されており、「オーパス夢ひろば」と命名されていました。
ちなみにこのオーパス夢ひろばから屋上の天空庭園までは上の写真のようにエレベーターで結ばれています。
さて、天空庭園に戻ります。


目黒天空庭園の名前の通り、上の方にいくと結構景色のよいビューポイントもあります。

そしてもっとも高い地点に到着。
ここには農園と並ぶもう一つの目的地「おおはし里の杜」があります。


この「おおはし里の杜」は目黒川周辺の原風景を再生したものだそうで、「多様な生きものの生育・生息・繁殖の場として、入場を制限して」いるのだそうです。
具体的にはこの地域を学区とする目黒区立菅刈小学校の5年生が田植えから脱穀までの体験ができるのだそうです。


入場ができないのはちょっと残念ですが、致し方ないところ。


そして最後はこの建物の中に到着します。
実はこの建物、スタート地点にあったのと同じクロスエアタワーです。
ぐるっと回って1周したわけですが、到着したのは何と9階。
少しづつ上って随分高くまで来たものです。
どうりで暑いと思った!

ちなみに9階には目黒区の図書館などの公共施設が入っています。
何という環境のよい図書館!
うらやましい限りですね。

2013年8月24日土曜日

野菜作り024:農業体験農園・夏の終りの農園。トマトに首を突っ込むカブトムシの思い出。

いよいよ夏も終わりに近づいてきました。
体験農園(体験農園って何?という方はこちらをお読みください)も、かなりの野菜が収穫を終りつつあります。
ナスはでかいのが大量に採れますし、ピーマンもまだまだいけそうですが、トマトはもう終了間近。


















終了した作物を抜いてしまったので、畑も少々さびしくなっています。
里芋類はまだ未収穫なので、元気ですね。























里芋の葉っぱはこんな感じ。
ロータス効果(葉っぱの汚れを落とすために水をはじく効果)で水滴が玉のように固まっていますね。
キラキラしてとてもきれいです。
























ちなみに我が家の農園を反対側から見るとこのとおり。
























かなり収穫が終わった作物が多く、正面よりもさらにスカスカです。
ネギ、生姜の一部と落花生の全部が残っています。
青のところは、トウモロコシ、スナップエンドウ、インゲン、大根等が植わっていたところ。
本日、最後まで残っていたインゲンを撤去して更地に戻りました。
いよいよ来週は本格的な秋作のスタート。
この青いところにキャベツやブロッコリー、カリフラワーの苗を植える予定です。
夏も終わりですねえ。

最後に夏の農園の思い出写真を1枚。






















我が家のトマトに首を突っ込んでいるカブトムシ。ただしメス。
カブトムシって、トマトの汁も吸うのですね。
ちなみに、他の人の畑では雄のカブトムシもいたようです。

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野菜作り第25回はこちら
野菜作り第23回はこちら

2013年8月21日水曜日

畑もの探訪002:高橋ベリーガーデンで今年最後のブルーベリー狩りをしました、の巻

他人様の畑を覗く企画“畑もの探訪”。
初回は日本一のセレブ農園?“虎森農園”を紹介しましたが、第2回目の今回はぐっと雰囲気が変わって、ブルーベリー観光農園です。
まあ、厳密にいうと果樹園であって畑ではないのですが、広く農地ということでご理解ください。

さて、東京都の練馬区では都市の緑地としての農園に注目し、農地の保護を積極的に行っているそうです。
その一環として、練馬区はブルーベリー観光農園の開設やPR等を支援しており、練馬区内にはたくさんのブルーベリー狩りができる観光農園があります。


果物狩りというと、かなり遠くまで出かけないといけないイメージがありますが、練馬区のブルーベリー観光農園は住宅街の一角でやっていたりして、ふらっとでかけられる手軽な果物狩りです。
ここ数年、毎年、我が家も1~2回はでかけています。
娘も自称「ブルーベリーハンター」になって楽しそうにとっています。

さて、今回行ったのは「高橋ベリーガーデン1」。
実は昨年、保谷駅に近い「高橋ベリーガーデン2」へ行ったので、そこに行こうと思ったのですが、なんと今年はすでに「2」は終了したとのことなので、「1」に行くことにしました。
(追記:2015年に高橋ベリーガーデン2への訪問記を追加しました。)



入り口付近です。
車のあるあたりが入口です。


こんな感じで全体が防鳥ネットにおおわれています。
ちゃんと生産緑地です。
早速、中に入ります。
しかし、ここで問題発生!
先ほど今年はすでに「2」が閉園したと書きましたが、どうもこのところの暑さのせいか急速にブルーベリーの盛りが過ぎてしまったようで、この「1」のブルーベリーも風前の灯とのこと。
「本当に宝探しみたいになっちゃっているけど、それでも良かったらやってください」とのこと。
とりあえずここまで来たので、入ってみました。
ちなみにここへ行ったのは8月18日でした。

入場は無料。
小さい籠を持って入って、採ってきただけ計量してお金を払うシステムです。
この道は入ってまっすぐのメインストリートなので、広い道ですが...

こんな感じの横道に入ってブルーベリーを探します。


ブルーベリーはこんな感じに生っています。
ブドウみたいに房になりますが、ブドウと違って一粒ずつ熟成していくので、一粒ずつ収穫します。
この写真でも歯抜けのようになっているのは、すでに収穫された部分。
しかし、それにしても収穫適期の実が少ない!
写真に写っている赤っぽい実はまだもう少しです。
濃い紫または黒っぽいのが収穫適期なのですが、本当に少ない!
毎年、ブルーベリー狩りに来ていますが確かにこんなのは初めて。


この青っぽいのがギリギリセーフくらいでしょうか。
うーん少ない。


でも娘は頑張って探しています。


少ないなりに集まり始めました。
ブルーベリーの収穫は本当に簡単。
実を持つと、熟している実であればほとんど力を入れずに収穫できます。
娘は2歳くらいの頃から「ブルーベリーハンター」です。

暑いので、水分を補給しながらのブルーベリー狩り。

結局、30分ほど粘って親子3人でこの1.5倍くらいの量でした。
宝探しというほど少なくはなかったのですが、やっぱりかつてない少なさ。
いつもだったら目移りするくらい生っているのですが。
時期的にも例年ならもう少し後まで大丈夫だったはずなんだけどなあ。

帰りがけに珍しくメインストリート沿いにちょうど良いブルーベリーを発見。
採ろうかと思いましたが、時間ぎりぎりにやってきた親子づれに譲りました。

最後にここで計量してもらってお金を払います。
100g=200円(どの農園も一律)で、パックで買うよりは良心的なお値段。
採れる量が少ないので農園の方も恐縮気味でした。
でも、何はともあれ採れたので満足。
来週だったらもう間に合わなかったな。

正直、あまり遠くまで遠征するほどの娯楽ではありませんが、練馬区まで比較的簡単に来られるのであればちょっとお勧めです。
(時期を間違えなければ)小さいお子さんでも簡単に大量収穫できますよ。
ちなみに予約が必要な農園と不要な農園があります。
我が家はいつも思い立ったときに行くので、予約不要のところばかり行っています。
予約不要なところも結構多いです。
詳細は上記のホームページをご覧ください。

このブルーベリーでお菓子作りでも、と思っていたのですが、収穫量がいまいちなので、今回はお預けです。
また来年来たいと思います。

追記:翌2014年には「ベリーズ愛らんど」の訪問記を書きました。そちらもご覧ください。

2013年8月19日月曜日

失敗レシピ002:ミキサーでかき氷を作ろう!...のはずだったのですが。

久しぶりの失敗レシピ第2弾です。
ちなみに第1弾はドーナツでした。

さて、毎日、暑いですね。
暑いといえば冷たいもの。冷たいものといえばかき氷。
娘はアイスクリームはあまり好きではないのですが、氷系のアイスなら大好きです。
今年は盆踊りでかき氷にもチャレンジし、美味しかったといっていました。
そこで、かき氷をつくってみることにして、さっそくシロップを買ってきました。
しかし我が家にはかき氷を作る器具?がありません。
そこで、ミキサーでかき氷を作ってみることにしたのですが...
残念!
うまくいきませんでした。

■ 材料
・ 氷 (適宜)
・ かき氷シロップ

■ 作り方
1. 氷をミキサーで粉砕する。
2. シロップをかける。

■ 説明
という訳で、失敗の状況を写真で説明します...




















シロップはイチゴ好きの娘にあわせて当然、いちご味です。
まあ、甘味料の味なんですけど。
シロップから作るのはまた、いずれということで。
これをミキサーで削った氷にかけてみると...

















このとおり!
???氷がうまく削れていない?
しかも削れたはずの部分まで再度くっついてしまっている?
かき氷のサラサラ感が全くない?
残念!


■失敗の原因
そもそもまず、あまりうまく削れませんでした。
ミキサーの刃が容器の底の方にしかなかったため、少しか削れず、ちょっとだけ小さくなった氷が刃と刃の間に挟まってまず空転するのみ。
そしてできた物体もサラサラの状態にはならず。
うーん、我が家の古いミキサーがだめなのか、ミキサー自体ダメなのか。
今度はもう少し工夫してみよう。
まあ、氷を食べているだけでも涼しくはなりましたが。

2013年8月18日日曜日

野菜作り023:農業体験農園・トマトの誘引とは?そして黄色いピーマン登場。

毎日暑いですねえ。
この暑さですので、体験農園(体験農園って何?という方はこちらをお読みください)も、夏休み状態で、今週も目立った作業はありませんでした。
そこで、先週に引き続き、「管理作業」の代表例である「トマトの誘因」についてを書いておきます。
今週も知っている方にはあまりにも当たり前の話ですが、自分の備忘用を兼ねて。

トマトはもともと地上を這う植物なのだそうです。
でも地面に触れていると汚れたり、傷ついたり、腐ったりしてしまうので支柱に結んで上に伸ばすわけです。
キュウリやスナップエンドウ、さやえんどうは自分で弦を出して支柱に巻き付いてくれるのですが、トマトはそういう訳で自分では支柱に巻き付いてくれません。
ほっておくとないので以下の写真みたいに支柱から離れていってしまいます。

そして最後はポキリと折れてしまいます。
以前書いたように、トマトは折れても補強すれば結構生き残る強い植物ですが、やはり折れる前に支柱に結んであげる必要があります。



こんな感じです。
ある程度伸びる都度、結んであげる必要があります。
これが結構面倒くさい!
というか夏野菜で最も手がかかる作業です。
似たような作業は他の野菜にもありまして、以下の写真はナスです。

ナスは横に張り出していくのですが、これは上からつってあげる必要があります。
ピーマンや甘長は身が軽いので適当にやっても大丈夫ですが、ナスは結構、実が重いのでこまめにつってあげないと実の重みで枝がどんどん下がっていきます。

具体的には支柱を横に渡して、そこから麻ひもで引っ張り上げてあげます。
そして、

最終的にはこんなV字になるようにしてあげます。
ナスはこれがうまくできたからか、今年の気候があっていたのかは定かではありませんが、やたらとたくさん取れています。
我が家では最近は毎食、ナスです。



今週の収穫。
キュウリは枯れてしまったので、抜いてしまいました。
ナスは相変わらず大量にとれており、家にまだ余っているので、ある程度セーブして採っています。
トマトは週末はいまいちでした。
そしてなぜかピーマンが黄色くなり始めました。
今まで小さ目で採ってしまっていたというのもあるのですが、なぜか今まで採っていたくらいの大きさでも黄色になるようになってきました。
もう一本ある、赤ピーマンになるはずのものは以前として緑のまま。
謎です。

















今週の農園。
夏野菜ゾーンが少し寂しくなってきました。

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野菜作り第24回はこちら
野菜作り第22回はこちら

2013年8月12日月曜日

野菜作り022:農業体験農園・トマトの脇芽とりとは?そして生姜の収穫。

体験農園(体験農園って何?という方はこちらをお読みください)では、種や苗、肥料や農機具も用意してくれるのですが、作業は基本的に自分たちで行います。
今の時期は基本的に収穫時期ですので、種まきやトンネル掛けのような本格的な作業はないのですが、色々と「管理作業」は必要になります。
で、この「管理作業」なのですが、その代表はやはり「雑草取り」ですが、その他に何をやっているのか、野菜を育てたことがない方にはわかりづらいのではないかと思います。
そのため、その代表的なものである「トマトの脇芽とり」を説明したいと思います。
知っている方にはあまりにも当たり前の話ですので、ご容赦を。


















上の写真の赤丸のところに出ているのが脇芽です。
メインの茎と葉っぱの間から、にょきっと出てきます。
脇芽といっても放置しておくとどんどんおおきくなって、花も咲きますし、トマトもできます。
「両方でトマトが採れるならいいじゃないか」とも思えますが、あまり多くの枝でトマトを作るとひとつひとつのトマトが大きくならなくなります。
また、枝が茂りすぎてジャングル状態になって虫が付きやすくなったりもするようです。
そのため、大玉のトマトはメインの枝以外の脇芽は取ってしまうのが一般的です。

上の青丸のミツマタに分かれている部分を見てください。
一番右は葉っぱなので良いのですが、真ん中と左側に枝が二本でています。
これはどちらかが脇芽だったのですが、脇芽が大きくなりすぎてどっちがメインかわからなくなってしまっています。
まるでかなりの時間、脇芽とりをさぼっていたみたいですが、実は1週間くらいでこのような状況になってしまいます。
そのためかなりこまめに脇芽を取らないとすぐにジャングル化します。






















上の赤丸のところは結構、大きくなってしまった脇芽を採った後ですが、よく見るとすぐ隣に新しい小さな脇芽が生えています。
そう、いったん脇芽を採った場所でも、しばらくするとまた生えてくるのです。
トマトの生命力、侮りがたし!

実はトマトの枝はすごく折れやすく、私も結構ポキポキ折ってしまっているのですが、一部がくっついているとテープで固定したりすれば結構な確率で生き残ったりします。
一見、弱そうですが、さすが、アンデスの高地原産!
なかなかしぶとい植物です。



















今週の収穫です。
中央の小さい袋に入っているオクラは買ったもの。
週の半ばに採っていることもあってちょっと少な目。
キュウリはほぼ完全に終了。
トマトもミディに続きミニがほぼ終了。
大玉のみがまだ残っています。
ナスとピーマンは引き続き最盛期。
最近は毎食、ナスを食べています...






















そして生姜を試しに抜いてみました。
ちょっと小さ目。
まだ時期が早いのと、今年は梅雨がいまいちだったので出来があまり良くないようです。
もっと水をあげればよかったかな。
でもさっそく素麺に入れたりした楽しみました。
おいしいです。
























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